毎日まめご飯。

素人の料理好きによる料理メモ。免責事項:このレシピを参照することでもたらされるいかなる損害にも筆者は責任を負うことはありません。自己責任でご利用ください。

昨年大晦日〜正月三が日の振り返り

振り返り

晦日は午後二時ころからお節の調理開始。

まずは煮しめ。最初は時間がかかるものから準備。当初は煮しめ一種類にしようと思っていたが、用意した材料が二種類の煮しめの間で案外かぶらないことに気づき、二種類の煮しめを(ひとつは青森郷土料理風、ひとつはキッコーマンのレシピを参考に)作ることにした。

青森郷土料理風:ごぼう、山菜類、豆腐、油揚げ、にんじん、こんにゃく、里芋(、干し椎茸)

キッコーマンれんこん(、高野豆腐)、筍、鶏もも肉、きぬさや、にんじん、こんにゃく、里芋、干し椎茸

大量の山菜、根菜類を使うので、下ごしらえに時間を費やす。青森風は鰹、昆布の出汁を使っている*1が、干し椎茸の戻し汁も使って旨味を増すようにしてみた。一方で、キッコーマンのレシピは(自社製品を使う縛りもあるだろうが)めんつゆだけを用いたお手軽レシピになっている。少々不安もあったが、見た目がいいので採用した。

チャーシューはデリッシュキッチンのレシピを使用。

しっかり表面を焼いてから煮込む。醤油を生抽:老抽=3:1くらいで使用。酒は紹興酒を使用。並行して塩豚についても下ごしらえ。しかしこれは一、二晩置くらしいのでお節に入れるのは諦める。

次に作ったのはメカジキの粕漬。最近は切り身についた酒粕を取り出した後にしっかりキッチンペーパーで拭き取るようにしている。キッチンペーパーなどの消耗品はあまり無駄遣いをしたくはないのだが、水洗いするわけにもいかないので仕方ない。また、弱火で焦げないように時間をかけて焼く。最近はこればっかりなのでだいぶ慣れてきた感がある。

次に伊達巻。あまり吟味せずに適当に簡単そうなレシピを選んで作った。そんなに沢山は要らないので、卵は3個程使用。しかし見事に表面を焦がしてしまい、真っ黒な伊達巻になるというベタな失敗をしてしまった。無理やり巻きすで巻いて形を決める。

クックパッドにも良さそうなレシピがあったので、次回はこちらを使ってみようと思う。伊達巻のあの独特な形状を再現したいなら、鬼すだれが必要かもしれない。

作るのを結構楽しみにしていた干し柿クリームチーズ

なんせ食べたことがないので、塩味とか甘みとかのバランスが調整しづらい。とりあえず作るだけは作ってみたが、一発勝負でとりあえず作るという感じなので出来は推して知るべし(情けない…)。

 

さらに吉池ででかいブラックタイガー(一尾500円弱)を購入できたので、これを使った艶煮。このレシピに従えば案外短時間で簡単にできる。出来栄えは素材の海老自体のクオリティに依存しそう。

最後に、こちらも食べたことがなくイメージだけで作ろうとしたいかの松笠焼き。キムチ用に買ったイワシエキスとみりんを混ぜてイカ焼きに絡める感じにしてみたが、まず、いかが分厚すぎて茹でても丸くならない。焼いたイカは香ばしい匂いはするものの、いろいろ無理があった。素材が悪かったわけではないとは思うが。

本格的に作ったのはこの8品だろうか。

黒豆、栗きんとん、数の子、いくら、かまぼこ、チーズ、オリーブ、くるみ小女子、スモークサーモン、千枚漬については、ほぼ市販品を切ったり混ぜたりしただけ。

反省

一日かけて長時間費やして大量に作ったのに全部あんまり美味しくない…。ちょっとショック^^;

慣れないものを作ったせいもあるが、急いでいてレシピの吟味が足りなかったというのもある。重箱に入れるというプロセスに余計な時間を費やしたというのも、もしかするとあるかもしれない。煮しめについては特に重箱に入れることで、煮汁を上手く使えないというデメリットも生じたかもしれない。

伊達巻は焦がしてしまうし、イカ松笠焼きは思うようにならないし固すぎて不味いし、かなりの高額で購入した大トロは激マズだし、6時間くらい費やしてがんばっていろいろなものを作ったのに、テンション下がってしまう。

黒豆、栗きんとん、数の子、蒲鉾は市販のものだが、どれも大して美味くもない。特に蒲鉾はあの値段に対してこの味。当面、正月向けの販促期間の蒲鉾は買う気にならない。

購入した中で美味しかったのは、ブラックタイガーと、いくらの醤油漬け、あとは成城石井で買ったさいの目に切られたおつまみ用チーズのアラカルトと、いつも食べてるオリーブ。千枚漬け、スモークサーモン、くるみ小女子

自分で作ったものとしては、これまたいつも作っているメカジキの粕漬くらいか。

刺身は豪華感を出そうと厚く切りすぎて、硬さが強調される始末だし、チャーシューはとにかくゴムのようにカチンコチンだし、煮しめは味がぜんぜん染みてないし、それこそいつも作ってる湯豆腐の方が百倍美味しい。干柿フロマージュは、栗きんとん的なスイーツ的な位置づけにしようとしたものの、他の料理の香りが移ってしまったのか、なんだか変な風味を感じて何も美味しくない。多くのこと裏目に出てしまった。思い返すだけでため息が出る。

ただ、煮しめについては翌日になってみたら味が染みて美味しくなっていた。チャーシューも、少なくともタレの味は悪くないので、そういうものだと思えば肉の硬さはまあ我慢できる。食べられないレベルのものはほぼなかったのは幸いだったかもしれない。12/31に作ったものは、1/3には大量に作りすぎた煮しめ以外はほぼ完食し、食材を無駄にすることは避けられた。

改善点(Keepも含む)

  • 煮しめは、12/29, 30頃に作っておいて、正月/お重に詰める段階にはしっかり味が染みた状態になっているようにすること。
  • 上記についてはチャーシューも同様。ただチャーシューは根本的に火を入れる時間など、大きさに応じて変わってくるはずなので今後も試行錯誤が必要。
  • 刺身、かまぼこは薄く切る。
  • エビは身がプリプリで素晴らしかった。あまり煮込まずに、短時間で調理したのは素材がいいものについてはよかったと思う。ただ、もう少し手のかけたソースを加えることでより美味しくいただけるはず。次回はソースを工夫したい。
  • 伊達巻は単に慣れていなかったこと、並行して作業するにはややリスクが大きいレシピだったかもしれない。焦げやすいものを焼く時には注意。
  • レシピの吟味は重要。可能であれば料理を始める前にレシピ吟味の時間をとる。貴重なレシピだからといって盲目的に信用しない。必要に応じてアレンジも加える。
  • 塩豚は仕込みに1,2晩かかる。これは後から気づいて、お節に間に合わせるのは早速失敗した。レシピの下ごしらえについては事前に把握しておき、数日単位の計画を立てて臨む。
  • お弁当に入れる仕切り、チャーシューにタコ糸が必要だったのでこれらも当日に購入した。材料についてはしっかり揃えておいたが、必要な道具もチェックしておくこと。
  • 調理を終えた後にキッチン周りがカオスになっていなかったのはよかった。品数以上に素材の種類が多いので、下手するとすぐにキッチンが溢れてしまうが適宜片付けを意識して実行していたのでキャパオーバーになることはなかった。またボウルや鍋なども洗いながら上手く回せたのはよかった。

今回のテーマは、「持続可能なキッチン」を念頭に、これら8品の調理を時間内に捌ききれるかが一つの大きなテーマだった。味は二の次ではあり、そういう意味では目標達成できたとは言える。

反省点は他にもいろいろありそうで、学びは大量に得られたと思う。次回、これを活かして改善するとともに、味のクオリティも上げていきたいと思う。早くも今年の年末が楽しみになってきた(早い

 

*1:後で、煮干出汁と鶏ガラスープを使うレシピを思い出した。全然違うやん…。このレシピが間違っているわけではないが、時間がない時に焦らないようにレシピはしっかり事前に吟味しておく必要がある。