各国料理を作る際に、もっとも重要なものは、「真正なレシピ集」だと思う。なんちゃって◯◯風レシピ、は、◯◯を知っている人にとってはよいかもしれないが、知らない人にとっては誤解を招く。中途半端なレシピで、「◯◯はこんなもんか」と勘違いしてしまったら誰も嬉しくない。
トルコ料理は本ブログでも何度も紹介している「日本トルコ協会」のレシピページ、タイ料理は「アライドコーポレーション」のレシピページであったり、Pailin's Kitchenの動画、イタリア料理はキッコさんのレシピ本、フランス家庭料理は志麻さんのレシピ本、のように、わかりやすさとか日本人の舌に合うようにとか、そういうこと以上に本場をしっかり反映させたレシピを参考にしたい。
ただ、四川料理についてはそのような"バイブル"をまだ見つけていなかった。前回紹介したサイトは素晴らしかったが、3品しかない。ウェブを流し見した限りでは、四川料理の人気の割に、意外にまとまったレシピがみつからない。
そこで見つけたこの書籍。
小薇さん!先日紹介したページでレシピを紹介していた方。絶賛レビューばかりなのでかなり信用できそう。Kindle Unlimited対象だったのでダウンロードしてみたが、期待に違わずページを開くたびに幸福感。こんなこと、久しぶり。わかるだろうか。ほしかった調味料やスパイスを手に入れた時の、あのワクワク感。その小さな瓶は宝石のように輝いて、ささやかな幸せを約束してくれる。タイトルのセンスはともかく、表紙を開くとそこは憧れに満ちた世界だ。
無料で読めるとは言え、いつなくなるかもわからないので書籍版を早速購入した。届くまでは、まずはKindle版を使って料理を作ってみよう。