毎日まめご飯。

素人の料理好きによる料理メモ。免責事項:このレシピを参照することでもたらされるいかなる損害にも筆者は責任を負うことはありません。自己責任でご利用ください。

料理フローに「盛り付け計画を立てる」というプロセスを導入する

料理を完成させてから、食べるまでの間。盛り付けに費やせる時間はほんの僅かだ。予めイメージを描く、あしらいやら皿やらソース、道具を用意する、実際に丁寧に盛り付ける。全ての手順を踏まないとならない。料理を完成させてから全てに取り組むことはできない。

盛り付けを改善しようとするならば、日々の料理づくりのフローから変えていかないと無理そうだ。もちろん、完成させなくていいから日々少しずつ意識して課題を見つけていくというやり方でもいいのかもしれないが、それだと何年経っても胸を張ってインスタに投稿できるようにはならない*1だろう。

例えば、ハンバーグを作ろう!と決めたら、買い出しの前にひき肉、パン粉、卵、付け合せのキャベツ…などなど、調達すべき食材を書き出すのと合わせて、「盛り付け計画を立てる」というプロセスを導入しなければならない。どの皿に盛り付けて、どのような形にハンバーグを焼きあげ、どのようにあしらいやソースを配置するか。ウェブで「ハンバーグ 盛り付け」で検索して、既存の盛り付けやお店の盛りつけ方を参考にする。最初なのでそのままパクってもいい。盛り付けの基本の記事にも、真似ることが重要だと書いていた。

というわけで、今後、夕食のメニューを決めたら、「どう盛り付けるか」を考えるというプロセスを必ず実施することにしよう。最低限、「<メニュー名> 盛り付け」でググることはしよう。それだけでも少しは違ってくるはず。

これまでさんざん自分の下手くそさに苦しめられてきた「盛り付け」とそろそろ真っ向から戦いを挑んでいこう。

*1:ちなみにインスタはアカウントを作って毎日ほそぼそと投稿しているが、フォロワーもいないししょぼい写真しか上げられないし、なかなか「胸を張って」の投稿への道は厳しい。

盛り付けを改善

このエントリなど、いろんなところに書いているが、自分は盛り付けの苦手意識が強い。なので食卓にフライパンのまま、鍋のまま出して、盛り付けは配偶者にお任せすることが多い。とにかく盛り付けについては考える気すら起こらないというのが実際のところで、レシピを見る気が起こらない人の気持ちがわからないといっていた自分だが、盛り付けをする気が起こらないのと同じようなものだと思えば理解できなくもない。

見た目を気にする余裕があれば、味を改善する方にその余裕を回したい、と思っていたが、さすがにそろそろ盛り付けもしなければならないという気持ちになってきた。その分余裕ができてきたということかもしれないが、料理するということを考えた時に、「見た目」は「味」と同等に重要だということがわかってきた、ということは一つあると思う。つまり、味の改善と見た目の改善は同等の効果がある、ということだ。

ある程度まで料理に慣れて、味の改善が頭打ちになったら、盛り付けを改善することで総合的な食事の満足度を向上させることができるはずだ。

また、話題になったこの動画(↓)をつい昨日初めて見てしまったということもある。

ここでヒカルさんが料理全般(味、素材、盛り付け)に相当ダメ出しをしているのだが、かなり勉強になるところもある。

書籍も一冊買ってみたし、いくつか記事を見つけたので基本的なところを少しずつ押さえていきたいと思う。

料理の盛り付けのプロが盛り付けのテクニックを徹底解説

盛り付けのコツ

  1. 彩り(赤・黄・緑をバランスよく配置する)
  2. 高さ(立体的に盛り付ける)
  3. 余白・バランス(皿の余白を設ける)

盛り付けセンスを鍛えるために

  1. 真似する(人の盛り付けを真似る)
  2. 料理を見る自分の好きなスタイリングがどういうものか?を考えながら、たくさんの料理(≒盛り付け?)を見る)
  3. 食器を考える(料理に対してどういう食器を合わせるか考える。また、食器に対してどういう料理を合わせるか想像力を働かせる。)
  4. 毎日インスタにアップする人の目に触れることを意識しながら盛り付けし、日々継続する)

料理が美味しく見える盛り付け方。基本のポイントを抑えて食卓を華やかに彩る

  • 3色の食材+モノトーンの食器=おしゃれ度アップ
  • 食材のサイズ、彩りの配置、器の大きさのバランスを整える
  • 料理を作る前に盛り付け完成イメージを思い描いておく
  • 立体感を心がける
  • 料理を盛り付ける際に皿にゆとりをもたせる
  • デザイン性のある食器を合わせてみる
  • 積み上げるように盛り付けてみる
  • ドレッシングやソースを(かけるのではなく)添える
  • 大皿の上に小皿を置いてみる(小技)

料理を美しく盛り付ける3つのコツ。ちょっとの手間でプロ級に!

  • 料理の盛り付けは「彩り・高さ・バランス」
  • 彩りの基本は、赤・黄・緑・白・黒の5色をとりいれる
    • 大葉は刺し身の赤の補色としてそれぞれを目立たせる
  • 高低差をつける
    • 刺し身はつまを土台にして盛り付ける(杉盛り)
    • 飾り食材を使う。
    • 菜箸を使って立体的に盛り付ける
  • バランス(器に料理を盛り付けすぎない)
    • 規則性をもたせる
    • ソースと付け合せの食材を規則的に配置する
    • 食材と食器の形でバランスをとる

まとめ・実践してみること

3つの記事とも概ね共通していると思う。「彩り、立体感、バランス」についてはどの記事も基本として取り上げていた。「彩り」や「立体感」を考える際に、飾り食材や付け合せの存在が非常に大きくなってくる。既にレシピに組み込まれていることも多いので、そこの重要度を自分の中で上げて、アンテナを高くして取り組んでいきたい。

最初の記事は基本とコツだけでなく、「センスを鍛えるためのノウハウ」を記載していたので、難易度はともかく、取り組みやすそうな「真似る」「毎日インスタにアップ」を実践していこうと思う。

なお、上記の記事では強調されていなかった(おそらく応用編で少しレベルアップした試みなのかと思う)が、肉や魚の「切り方」は非常に重要だと思われる。例えば、「刺身」については筋の方向、食べやすいサイズ感や薄さなど、ノウハウが蓄積されている分野だと想像する。豚のブロック肉や、先日試した豚レバー、またよだれ鶏用の鶏むね肉など、切り方がダイレクトに食卓に反映される=切り方が重要になってくる食材はいろいろある。「肉・魚の切り方」については別途記事や書籍を探していこう

盛り付けの悪い例については上記ヒカルの動画にいろいろ列挙されているので、他山の石として参考にしたい。

チャーハン

チャーハンやオムレツなど、調理の技術が肝になる料理には苦手意識があって、未だに自分の中でこれが決定版、と言える作り方を持っていない。

ネット上にも情報は溢れているのだが、この動画はかなりわかりやすく納得感があるものだったのでこちらをベースに先日試しに作ってみた。

ちなみに、チャーハンを作りたくなったきっかけとして以下のブログ記事があった。

この「飲めるラー油」って要するに麻辣油のアレンジだよな…(花椒は使ってないので、ただの辣油)それだったら絶対に美味しそうだ、チャーハンはくどいようだが苦手だが、作ってみたい、とそう思っていた。

上の動画で説明されている作り方のポイントはたくさんあるが、

  • ネギの水分を抜いておくこと
  • ご飯ととき卵を混ぜておくこと
  • 卵の存在感を増すために卵の半量は直接炒めて用いること
  • コンロの安全装置が働かないようにカセットコンロを使うこと
  • 中華の火力を再現させるため、フライパンは当面宙に浮かせずにコンロに置いたまま加熱・調理すること
  • 醤油はそのまま加えると焦げるので、スープと混ぜておくこと

あたりだろうか。「鉄鍋のジャン」もリスペクトして、油には半分ほど麻辣油も混ぜて作ってみた。もう少し量は多めの方がよかったかもしれない。

まあまあ美味しい感じのものはできたが、もう少ししっとり感が欲しいところ。この辺りは経験が重要になってきそうだ。

コンフィという調理法

『シビレシピ』には、「豚レバーのオイルコンフィ」というレシピも出てくる。え、めっちゃ西欧料理じゃんって思うけど、花椒油と唐辛子、にんにくで香りをつけたオイルで煮て、花椒油、麻辣油、醤油、にんにくを用いたタレをかけて戴くということで味付けは完全に四川料理となっている。

「コンフィ」という料理名/調理法は、昔からたまに耳にしていたし、食べたことも何度もあると思うのだが、自分では試したことはなかったし、なぜ油で煮るのか、という理由も全くわかっていなかった。水は100度までしか温度が上がらないけど、油は高温になるから、より高温で煮ることができるのが理由なのかな、となんとなく思っていたかもしれない。

しかし、調べてみると全くの勘違いで、コンフィというのは、参考記事1にもあるように「低温真空調理」だった。実際『シビレシピ』のコンフィも油の温度を70〜100度に保って30分調理するというものだ。そして、油を使う理由は、食材を空気・水に触れさせないようにして劣化を防ぐためであり、もともとは保存用の手法だったようだ。

コンフィの語源はフランスの「コンフィル(confire)」で、日本語では「保存する」という意味になります。(参考記事3より)

低温調理は最近流行っている調理法で、行き過ぎて安全性に問題があると炎上するケースもたびたび目にする。最近ではロバート馬場のローストビーフがプチ炎上していた(参考記事4)のが記憶に新しい。棒々鶏よだれ鶏も、沸騰した湯に鶏肉を入れたらすぐに火を消して、あとは湯の熱だけで火を通すことにより肉を柔らかく仕上げており、低温調理の一種である。

そういう意味では、コンフィというのはそこまで目新しい調理法ではないのかもしれない。しかも、オイルを用いるというアイデンティティまで、参考記事1によると必ずしも必要ではないとのこと。確かに単に低温調理で肉を柔らかく仕上げるだけが目的ならオイルは不要かもしれないが、もはや一般的には「コンフィ」とは呼ばれないかもしれない。ちなみに『シビレシピ』の豚レバーのコンフィの場合には、前述の通りスパイスの香りを移した香油を使っているのでオイルを使わない選択肢はなさそうだ。

最近、油の価格もどんどん上がっているので、できるだけ「省サラダ油」で作りたい。高々200mlのサラダ油をケチるのもどうかとは思うが、一旦香りをつけた50ml程度の油を少し冷まして、フリーザーバッグに流し込み、あとは炊飯器等で湯煎する、という手法はアリかもしれない。

例えばこんな感じ。

  1. 50mlの油にスパイス類を入れ弱火で熱する
  2. 油の温度が120度になったら、火を止めて豚レバーを入れる
  3. 油の温度が80度程度まで下がったら、豚レバーを油、スパイス類とともにフリーザーバッグに流し入れる。
  4. 鍋に水を入れ、沸騰させて火を消す。
  5. 4の鍋を90度程度まで冷まし、フリーザーバッグを入れて、極弱火で30分加熱し続ける。

(追記:このやり方を試してみたところ、いくつか弁えるべき注意点があったので記載しておく。まず、油は少なすぎるとフリーザーバッグに入れたとしても豚レバーに油が浸からないので、100ml程度は必要かと思われる。また、上記手順の4で使う湯煎用の鍋には、完全にフリーザーバッグが浸かるだけの水を入れておくこと。少なすぎると、フリーザーバッグ内の空気を水圧で押し出しにくい。比重的にもそこまでしっかり沈むものでもないので注意。)

コンフィについて調べていたら、樋口先生のサーモンのコンフィの記事(参考記事2)が出てきた。樋口先生はパクチーサラダのレシピで惚れ込んで、何冊か書籍も購入した。サーモンのコンフィはさらにぐっと温度が低く45度程度で調理しているようだが、これも油をフリーザーバッグに入れて湯煎するという手法で調理している。

ちなみにこのレシピだと油は最後に拭き取っており、調味料としての役割はほぼ放棄しているということだろうか。オリーブオイルを全く使わずに、ブライニング液だけで湯煎した場合には食味はどう変わってくるのかもちょっと気になるところ。ただ、スパイスの香りを移す香味油は、水では代用はできなさそう。油の分子は大きいので食材には染み込まないとのことだが、油は拭き取っても香りは付きそう。

アイリスオーヤマの低温調理器、ちょっと欲しくなってきたかも…。

参考記事

参考記事1参考記事2

参考記事3

参考記事4

 

 

シリカゲルは調味料並に料理をワンランクアップさせること

昨年の夏頃だったか?ホームセンターで除湿用のシリカゲル5g入り小袋50袋入りを購入して、手当り次第に乾燥に弱い粉末系の調味料、スパイス、顆粒だし、乾物系(鷹の爪や桜えびなど)、小麦粉等に入れてみた。

自宅はアパートの2階より上なので地面からは離れており、前のアパートの一階に住んでいた頃と比べると断然湿度は低く抑えられているが、やはりそれでも、乾燥した鷹の爪もあっさりカビてしまう程度には日本の夏の湿度は高かった。

あまり期待もしておらず、ワンチャン気持ち効果があればいいか、と思っていたのだが、どうやら期待以上の効果を上げていることを最近実感している。もちろん、秋〜冬の期間なので季節的にもより効果が上がりやすい時期だったことは付記しておく必要はある。

花椒(ホール)とローリエを、シリカゲルの小袋を2つ入れたフリーザーバッグ(小)に入れて密封しているのだが、開封時の素晴らしい香りがかなり長持ちしている。中華食材店で買い直した袋入りの鷹の爪にもシリカゲルを入れて、カビることもなくいままで来ている。使おうとしたときに触ってみると、その乾燥具合は明らかだ。桜えびの乾燥具合はひと目見るだけでわかり、風味を保っている。もしかして、日本において乾燥剤は料理を続けていく上では必須アイテムなのではないか…?

長期保存しておく食材、またスパイス、乾物類は特に、いかに劣化を最小限に留めつつ保管しておくかが肝となる。湿度によって劣化したスパイスや粉末ハーブは風味が変わり、もはや別物になってしまう。そんなものを使っても本来の効果は出せない。

新鮮な感動を長い時間保ってくれる、というのはある意味、よい調味料が料理の味をワンランク上げてくれるのと同等以上の価値があるのではないか、とまで最近は感じている。

さて、最初は多すぎるかとも思ったシリカゲル50袋、あっさりつかい終わってしまった。また、青い粒が赤くなると効果が切れるらしく、実際赤くなっているものも多い。また新しい小袋を買いに行かなければ。

料理をする人の心構えと責任

料理を続ける中で、「料理人かくあるべき」という考えが少しずつ自分の中に構築されてきたと思う。それを一旦まとめてみる。筆者はまだ十分な経験を積んでいない初級者に過ぎず、「料理人」と名乗るだけでもあまりにもおこがましいし、このアイデアは煮詰まったものでもない。今後、さらに経験を積む上でどんどん変化していくものと思う。それでも、記録的な意味で自分の役に立つとは思うので記述しておく。

まずは料理人の心構え。

  1. 「料理をする人」は、家庭を食の側面から支えるマネージャーである
    運転する人が、同乗者を事故から守る責任を持っているように、料理する人は、料理を食べてくれる人の健康を守る責任を持っている。ゆめゆめ「作って終わり」などと勘違いすることなかれ。
  2. 料理を食べてくれる人は、その人の貴重な食事の機会を、自分の料理のために提供してくれる人である
    「作ってあげている」などという上から目線で料理している人がいるかもしれないが、とんでもない話だ。そんな人の料理は食べたくないし、じゃあ自分で作るからお前は台所から去れ、と僕なら言う。
  3. 料理をする人は、食材の調達から料理、片付け、残飯やゴミの廃棄までの一気通貫のプロセス全ての責任をもつ
    必ずしも実行者が全て自分でなければならないとは思っていないが、責任は持つということ。人に指示を出してその人が誤ったとして、その責任は自分が持つというわけだ。
  4. 「食体験」とは、料理が食事を通じて体内に摂取され、その栄養分が体に影響を及ぼすまでの期間に及ぶ、長期間にわたって体で直に影響を及ぼし続ける体験である。そして料理人はその食体験に責任を持つ。
    いまでは食中毒以上に食物アレルギーの方が通りがいいかもしれない。食事の時間自体は楽しく過ごせても、食中毒の原因菌を含んでいた場合。その数時間〜1日後に激しい中毒症状を呈する。また、尾籠な話になるが、激辛料理はその排泄のタイミングに人体にクリティカルな影響を及ぼす。空腹の人は、食事の前後で見違えるように変わる。食事は言葉どおりの意味で人を変える。身体が温まる、疲れがとれるなど、短期的な影響だけでなく、正しい栄養を適切に摂取し続けることで、心身の不具合が改善されていくこともある。
    いうまでもないが、料理が体に影響を及ぼす期間中の全てに責任を持つ必要はない。その期間中に料理とは別の原因で体を壊したとしても料理人に責任があるはずもない。ただ、料理人が作った料理が原因である体調不良については責任を持つ必要がある。

そして表裏一体となるべき、料理人の義務。

  1. 食べてくれる人を失望させないこと
    「作るだけでもありがたい」←そんなわけがない。美味しいと思えるものを作れないなら、反省して美味しいと思ってもらえるように工夫し続けなければならない。
  2. 食べてくれる人を、自分の料理を通じてより健康にすること
    美味しければいいというものではない。美味しさは、食べた瞬間のみから導かれる価値ではない。食べている最中、食後、そして次の食事までの時間。この間に、自分の料理が原因で気分が悪くなったり、健康を損ねるようなことがあってはならない。
  3. 台所は常に清潔を保つこと
    食事を作る場所は、決して雑菌や虫の温床にしてはならない。ゴミやホコリ、こぼれた水分や油分、材料のカスなど、できる限り速く取り除かなければならない。
  4. 調理器具*1、食器*2をすぐに片付けること
    場としての台所の清潔を守るのとは別に、これらは義務としてやらなければならない。
  5. 食材の在庫を管理(購入計画・保守・廃棄)すること
    冷蔵庫/冷凍庫、根菜置き場、米置き場、調味料棚、スパイス類の棚、出汁、コンソメ類、小麦粉や片栗粉などの粉類、砂糖・塩などの袋置き場、レトルト・インスタント食品の格納箱、パスタや乾燥麺類置き場、お茶・コーヒー置き場、お菓子置き場、缶詰置き場・・・・etc. 
    食材は冷蔵庫だけでなく、台所・ダイニングを中心に家の様々な場所に格納されている。これらの食材を、賞味期限内に適切に消費できるように気を配り、賞味期限が大幅に切れたものは適切に処分する。かなり難易度の高い技術であると言っていい。特に生ものの管理は、保存期間が極めて短いために特に難しい。まずは使う分だけ購入することを心がけるしかないし、最低ユニットが既に十分多い場合にはある程度の廃棄は覚悟して購入する。短期的には、出来合いの惣菜や弁当を購入するよりもコストがかかる可能性は高い*3。失敗を通じて、少しずつ成長していくしかない。

全くMECEでなく、漏れがあり過ぎる気もしているが…。

*1:調理に用いた包丁、まな板、ボウル、鍋、大さじ小さじ、お玉、フライ返しなど

*2:食事に使った箸、フォーク・スプーン類、皿、お椀等

*3:調味料類まで含めて考えるとなおさら

棒々鶏

シビレシピに出会った衝撃から、未だに四川料理を毎日作って食べています。

最初にビジュアルだけで惚れたピータン豆腐もついに作ってみました。ピータンの黄身ソース、灰色のソースなのでみかけは微妙ながら、とても評判がよかった。ピータンの黄身、ピーナツクリーム、クリームチーズ、甜醤油、花椒油、白だし、鶏ガラスープの素と、様々な素材が使われており味わいは非常に複雑なのだが、本能的に思わず笑顔になる美味しさなのが毎度思うが四川料理の素晴らしいところ。

今日は棒々鶏を作ってみた。脂の多い鶏もも肉の方がパサパサせずに美味しいのでだいたいいつも鶏もも肉を使うのだが、低温調理でしっとり仕上げる系には圧倒的に鶏むね肉がむいている。もも肉は筋肉の付き方が複雑で場所によって大きさもまちまちなのだが、胸肉は全体に大きい上に組織が均質なので、切って盛り付けるととても美しいのだ。これはもも肉には真似できない。

大きめの鍋いっぱいに水を入れて沸騰させ、そこに常温に戻した鶏むね肉を投入して火を消し、25分間待機する。鍋いっぱいの沸騰した湯は火にかけずに30分放置しても、なお70度程度を保つので、長い時間をかければ鶏肉の中まで火を通すことができる。

ただ、大きめの胸肉だとそう簡単ではない。可能であれば、油温計を鶏むね肉に差し込んで、内部の温度をチェックするとよい。下のサイトによると、「中心温度が63度の状態を30分保つ」ことが必要らしい。65度なら18分、70度なら6分。この数字は料理をする者なら覚えておかなければならなそうだ。恐らくシビレシピのやり方だと、胸肉の中心温度が70度になって6分くらい経つことがある程度保証される時間なのだろうと想像する。ただいろいろ環境があるので、時間を長くしたり、あるいは最初の5分程度は火をつけたまま、沸騰状態を保った状態にしておくなど、工夫が必要になるかもしれない。