毎日まめご飯。

素人の料理好きによる料理メモ。免責事項:このレシピを参照することでもたらされるいかなる損害にも筆者は責任を負うことはありません。自己責任でご利用ください。

れんこんのポテンシャル

「れんこん」お好きですか???普通のれんこんは料理のレパートリーがかなり限定的(煮物や和食のレシピ)なのが残念だと感じていましたが、ようやく最近になって、この根菜の底知れぬポテンシャルに気づきはじめてきました。いや、今までもそのポテンシャルに触れる機会は何度も何度もあったのに、ぼーっとしてて見逃していただけ、という方が近いかも。

ソテーが美味い!

数年前から肉と一緒にソテーにする機会が増えました。フライパンに油をひいて塩を振った5mm厚程度の輪切りの蓮根を並べて、両面焼色がつくまで焼いて出来上がり。香ばしい香りに旨味・甘みが強く、しゃっきり感とモチモチ感が両立する独特の食感が最高です。これだけでつまみになるパワーがあります。ソテーは素材をそのまま味わえる調理法なので、これで食べることで素材の解像度を上げることができると思います。
つまり、「シャクシャク感とモチモチ感が両立する独特の食感」を持ち、「旨味・甘み」が強く、「クセがなくほかの食材とも合わせやすいが、存在感はしっかりある」食材であることがソテーをすることで見えてきた気がします。さらに油との相性もよいので、コクが適度に増して素晴らしいです。薄切りをソテーすると適度に焦げ目もついて見た目も華やかなのでサラダとかにも活用できそう。

cookpad.com

ローストが美味い!

新鮮なレンコンをオーブンで丸焼きするだけでとても美味しい。これだけで延々食べれる。個人的には食感、香り、味にグラデーションがあるソテーが大好きだけど、一本丸ごと焼けるオーブン焼きの形式には唯一無二の価値があります。
recipe.rakuten.co.jp

揚げ焼きが美味い!

oceans-nadia.com
これ、普通にいい意味でお菓子です。ジャンルでいうとのりしおのポテチとかと同じ枠に入りそう。美味しくてすぐ無くなる。

チンジャオロースーに筍の代わりに入れると美味しい!

水煮筍がなかったので、代わりにレンコンを使ってみた。皮を剥き、5,6cm程度の幅に輪切りしてから縦に千切りして使います。
これが抜群に美味しい。やはり食感のアクセントが素晴らしい。レンコンにおける余りにも個性的な特徴である「穴」を敢えて完全に抑制する活用方法ですが、敢えてそうすることで、むしろそれまで気づかなかった価値に気づけると思います。

ボロネーゼに加えると美味い!

いいレンコンを安く入手できたときに、何気なく作ったレンコンボロネーゼが非常に美味しかったのでした。ただ、元々レンコンのポテンシャルを追求したい、という崇高な思いがあったわけでもなくて、セロリがなかったからレンコンで代用しようと思ったという理由で探したレシピで、しかもかなりアレンジしてしまったのでちょっと再現できないかもしれない。デリッシュキッチンのレシピ(下記リンク)を参考にレンコンを粗みじん切りにして、ひき肉と一緒に炒め、玉ねぎと人参で作ったソフリット+赤ワインを加えてトマトを加えて煮る、という程度だった気がする。確か最後にどろソース(唐辛子成分がいい感じ)も加えました。
ボロネーゼって、玉ねぎと人参とセロリとトマトという甘みと旨味たっぷりの野菜を大量に使い、長時間加熱してじっくり甘みを引き出す上にさらに肉と合わせて旨味を倍増させ、しかも赤ワインをどぼどぼ入れて煮詰めている割に、素材だけからコクを出すのが案外難しくて(マジで何で?)、塩味が尖っちゃったり物足りなさを感じがち。だからコンソメを加えたり、ウスターソースを加えたりしてなんとかその辺を補うレシピが多いと思う。まあ、レンコンを使ったところでそれは変わりないのだが、それでも食べてみると、違和感は全くないどころか、その食感のためか満足感が段違いである。

後日、通常のボロネーゼを作ってみたが逆に物足りなく感じてしまった。
どうもレンコンというのは和食以外にマッチするだけでなく、味と食感の相乗効果でそのレシピをさらに美味しくする効果があるようなのだ。
そういえば、イエローカレーの具材としてもあまり意識せずに使っていたことを思い出した。あの時も同様に違和感は全く無かったが、アジアの煮物だからなー、と勝手に納得していた気がする。

delishkitchen.tv

おまけ:お菓子とお茶が美味い!

もう20年くらい前に茨城の友人がお土産でれんこんサブレ(あと納豆せんべい)を持ってきてくれて、それがとっても美味しかったことが強く印象に残っています。何が美味しさのポイントだったのかはわかりませんが、もうこれはポテンシャルというしかないんじゃないかなと。そしてベトナム料理屋で、甘い香りのする冷たいお茶を飲んだ時にはその美味しさにびっくり。後にそれが蓮茶だったことを知りました。そして同じくベトナムの炒った蓮の種。蓮根は蓮根以外の部分もいろいろ楽しめるということです。蓮の偉大さを実感できます。

たこ焼き器ゲット/ココア粉の話/チキンカツ

たこ焼き器ゲット

先日中古のたこ焼き器をいただいたので、早速焼いてみました。
カセットコンロ式ではなく電気式(参考:たこ焼き器の選び方を家電ライターが解説!電気式・ガス式・直火式の使いやすいポイントを紹介)なので火力に不安はあったけど、案外火力不足や加熱ムラなどは少なくとも現段階では特に気づかないレベル。試しに少量の水を入れて加熱してみたら、1分程で沸騰し始める(100度に達する)。ただ18穴と穴の数は多いもののその分1個のサイズが小さく、その辺は人によっては致命的になり得るかもしれない。
レシピはこちらを参照。
delishkitchen.tv
印象としては思ったより小麦粉使うということ。もんじゃが使わなすぎなだけかも。
多分関西人はタネをたこ焼き器に注ぐための容器や、たこ焼きをひっくり返すための調理器具とかも当たり前のように家に用意してあるんだろうな、と思いつつ、普通にボウルから大さじを使ってタネをチマチマたこ焼き器に注いだり、小さじを使ってひっくり返したりしてました。2回目に注ぐときに敢えて溢れさせて、かきとってひっくり返す、というのはコツなのかもしれない。サイズが小さいので中がとろっとした感じには上手く作れなかったけど、味的にはとても美味しい。50個、というのがその日食べたたこ焼きの数です。

ココア粉の話

配偶者が純ココア粉のデカい缶を持っていて、殆ど使わないままに賞味期限を大幅(数年)に超過させた上に全て捨てようとしていたので譲ってもらい、表面近くの明らかに酸化してそうな層を結構大胆にがさっと廃棄(40%くらいは捨てただろうか?)して普通っぽい匂いのするところだけを最近飲んでいた。ココアは好きでも嫌いでもなく、飲む習慣もなかったので、「普通の純ココア粉」を知らず、これが「正しいココア粉」の匂いなのか、作ったものは正しいココアなのかもわからないままに飲んでいたのだが、たっぷりの砂糖と牛乳を使って作ったココアはそれなりに美味しかったし、コーヒーを飲んだ時の満足感が得られる感じがしていたので、結構ハマって頻繁に飲んでいた。
ついに先日、そのデカい缶を全て飲み終わってしまった。一旦ハマってしまったので、切らすと物足りなく、改めて純ココア粉を買うことにした。しかしこれが結構高価だ。近所の安いスーパーでも120gで700円以上する。200gのVAN HOUTENのものは1400円とかして、ちょっと気軽に買うにはハードルが高い。それでも前者を購入して飲んでみたところ、賞味期限を大幅に超過したものであっても、比較するとそれなりに美味しかったということがよくわかった。こうなるといろいろなココア粉を試してみたくなってきた。コーヒー程の中毒性はないしなんせ高価なので長い目で楽しんでみようと思う。

ちなみに、簡易版レシピで作って飲んでいる。

  1. ココア粉と砂糖をカップに入れ、お湯を少量(10ml程)注いでよく混ぜる
  2. 牛乳を注ぎ、蓋をしてレンジで2分程加熱する(やりすぎると吹きこぼれるので注意)
  3. よくかき混ぜて出来上がり。

チキンカツ

ブライン液につけた鶏肉は、今のところ唐揚げ、ソテー、鍋の具材、低温調理で鶏ハム風、おかゆの具材、どんな調理法でも美味しく仕上がり外すことがないのだけど、チキンカツはまだやってなかったので試しにやってみた。1枚のもも肉を大きめ(70〜80gくらい)にカットして小麦粉、卵液をつけ、パン粉をまぶして揚げてみる。油も高いので、コルドンブルーを作るような要領で頻りにアロゼしながら、揚げてみた。油の量が少ないと、180度はすぐに超えてしまう程高熱を保てるので、案外厚めの肉でも10分くらい続けてると揚げ上がるらしい。味は問題なくバッチリ、ただし、とんかつソースだとちょっとこれじゃない感がある。どういうソースが合うものかは今後の課題。トマトやレタスなどの生野菜と一緒に食べると美味しそう。

ちょっと衣が揚げ過ぎな気もするので、もう少し弱め・長時間加熱するのがよいかも。揚げ上がりは今のところ温度計を刺して内部の温度が60度程度になっているかを確認しています。それでも生焼けになることもあるのでなかなか難しい。

鶏肉入りの中華風おかゆ

絶賛インフル罹患中で発熱中の配偶者が喜んだのでメモ。

材料
  • ごはん 200g程度
  • 鶏肉 60g程度(小さめに切り分けておく)
  • 生姜千切り 少々
  • 卵 1個(溶いておく)
  • 味覇 5g程度
  • 水 250ml程度
  • 万能ネギ小口切り 少々
作り方
  1. 水を鍋に入れて沸騰させ、味覇を入れて溶かし、生姜千切りと鶏肉を加えて弱火にし、火が通るまで煮る。アクが出たら取り除く。
  2. ご飯を加えてとろみが出るまで煮る。
  3. 溶いた卵を入れてよく混ぜる。
  4. 器に盛ってネギをかけていただく。

鶏肉はブライン液で下味をつけているとより美味しいと思います。塩味は手元で調整するのが無難?

桜鍋

「尾形」というお店の桜鍋のセットを頂いた(高級品!)。桜肉は近所では販売していないのであまり食べたことがなかったが、味噌ダレ(鍋っ子くん)を使ったスープのしっかりした味わいが桜肉と絶妙にマッチしていてとても美味しい。「鍋っ子くん」を常備して、桜肉がなくても牛肉で作ってみたいと思ったくらい。ただ鍋っ子くんはオンライン販売はなさそう。南部地方の類似のレシピで雰囲気を楽しもう。
cookpad.com

特に濃い味噌の味が強調される鍋というのはこれまであまり作らなかった(豚汁や仙台の芋煮を「鍋」というカテゴリに入れなければ。鍋というとやはりカセットコンロで鍋を温めながら皆でつつくものだと思えば豚汁はちょっと違うんじゃないかな?)ので個人的に新鮮だったからというのもあるかもしれないが、やはりスープと具材の相性がよいとスープも具材も印象がよくなる。

簡易版チャーハン/油の再利用について

簡易版チャーハン

最近は手抜きのレシピ簡略版チャーハンをよく作っているのだが、不思議と出来がよい。まず、大量に作ろうとしないというのが一番大きいと思う。米一粒一粒にまで熱を行き渡らせないといけないので、量が増えれば増える程大変になるし、フライパンのサイズが小さいと一気に難易度が上がってしまう。小分けに1人分ずつ作るのは鉄則といってよさそう。また、最近のチャーハンはサラダ油ではなくラードを使っているのがポイント。ラードをベースにネギと八角の香りをまとわせたネギ油を使えばさらに一段と美味しくなりそう。量も以前より抑制している。サラダ油は熟練の調理師なら問題ないと思うが、下手くそ(身も蓋もない表現)が作るとやはりベタついてしまうんじゃないかな。さらに、醤油肉のタレを醤油代わりに使っている。大変香り豊かになります。
前のエントリにも通じるが、結局料理は仕込みが大事なんだろうなと思う。さあ調理、という段階で、ある程度勝負は決まっているということだ。

材料
  • ごはん1食分
  • 生卵 1個
  • 塩 ひとつまみ
  • 胡椒 3振り程度
  • 味覇 5g
  • 料理酒 小さじ2
  • ラード 大さじ1/2程度
  • 醤油肉のたれ
具材
  • 万能ネギ小口切り 適量
  • パクチーざく切り 適量
  • かにかまやちくわなど 適量
  • ハムやベーコンなど 適量
作り方
  1. 具材は細かく切って合わせておく
  2. ごはんはレンチンして温かくしておく
  3. 味覇と酒を合わせて、20秒程レンチンして加熱し溶いて合わせ調味料を作る
  4. フライパンを熱し、ラードを入れて溶かす
  5. 生卵を溶いて、塩を加え、ごはんと混ぜておく(これは加熱開始の直前にやる)
  6. しっかりフライパンが熱されたら、卵液と混ぜたごはんを入れる
  7. 卵がある程度固まるまで炒める。フライパンの熱を下げないように、フライパンを煽らずにコンロに置いたまま炒めるのがポイント。
  8. 具材を全て加え、胡椒をして炒める
  9. 合わせ調味料を加えて炒める
  10. 最後に醤油肉のタレをさっと鍋肌に一回しして仕上げる。

醤油肉のタレは非常に焦げやすいので注意。
最近ちくわやカニカマをよく使っています。ちくわは好きでも嫌いでもなかったけど、ポテンシャルの高さに気付かされました。


油の再利用について

揚げものには油を大量に使うので、できれば再利用して使いたい。そこでAIに油の劣化について聞いてみたところ、「揚げカスが酸化反応の核となり触媒的役割を果たす」とのこと。つまり、揚げ終わった後にすぐに濾すことが、油の劣化を防ぐことに繋がるのはどうやら確からしい。オイルポットを持っていないので、中サイズのボウルに柄付の小さいザルを設置して、キッチンペーパーで濾し取るようにしてみたところ、それだけでも大半の揚げカスを除去できることに気付いた。特に唐揚げなどの後は油が黒ずんで、これは再利用は無理そう、と思ってこれまでは即廃棄していたことが多かったのだが、濾してみると案外透明さを保っており、変色の度合いもそこまでではない。油を注ぎ終わった後に、沈殿していた大量の揚げカスが鍋に残る。これを除けるだけでもおそらく8〜9割方の揚げカスを除去できるということだと思う。油がまだ熱い状態だと粘度が低く、フィルターもキッチンペーパーだけだと濾過の時間がかからないので、かなりお手軽に濾過できる。今後は積極的に濾して再利用してみようと思う。

食材を買ってきた後にやること/ファミチキ風チキン

鶏肉
  • 50度洗いで表面のぬめりを除いてから冷凍。
  • ブライン液につけ置く。水とアミノ酸(旨味調味料)を加えてつけ置くと低温調理でもカツでもジューシーに仕上がる。

まだ確証がないが、ブライン液やスープで下茹でするとパサパサにならない気がしている。浸透圧の関係もあったりするのだろうか。

生魚
  • すぐに使うもの以外は、50度洗いで表面の汚れをとり殺菌してから冷凍。
レバー
  • 洗浄、ハツの処理、洗浄、スライスし、水につけて冷蔵庫に入れて一晩かけて血抜き(何度か水を取り替える)する。
  • 唐揚げにするなら包丁で薄皮の表面に切り目を大量に入れておく*1。また、マリネは最低一晩漬けてしっかり味をつける。30分程度だと全然味がつかない。マリネ液にはすりおろしニンニクを加えると美味しい。
ステーキ肉

脂と筋を除いて塩をして冷蔵庫。先に塩をして脱水すると旨味が流出するという人もいるがジョージがそうしてるので大丈夫でしょう。

えび

殻を剥いて、包丁で背に切り込みを入れて背わたを除く。よく洗って水を切りフリーザーバッグやポリ袋に入れて冷凍。
殻は普通は捨ててよいが、洗って冷凍しておくとラクサを作る時に使える。

ミニトマト

ヘタをとって一度洗って水を切ってタッパーにいれて冷蔵庫で保存しておけば、いつでも食べれるおやつ(?)になります。
ヘタをとることで劣化を防げるという話もあるらしい。

パクチー

ビニール袋のまま野菜室、はすぐにダメになる。ステンレスのボウルに入れて葉が空気に触れる状態にし、ラップをして冷蔵庫。永遠に持つ。

もやし

袋を開けて野菜室ではなく冷蔵庫に保存。

万能ネギ

一束まるごと洗った上で全部小口切りにして、水分をきってタッパー。いい感じにフリーズドライ風になって腐らない。

大葉

輪ゴムで10枚ごとにまとめている場合には、輪ゴムを除いて葉の表面の水分を拭き取り、ステンレスのボウルに入れてラップをして冷蔵庫で保存。大事なことは葉と葉がくっつかないようにすること。水で濡れて「濡れ落ち葉状態」になっていると、呼吸ができないためかすぐに腐る。

胡椒、乾燥ハーブ

フリーザーバッグに入れて冷蔵庫で保存。ファスナーの内側の空気はできるだけ抜いておく。香りが長持ちするようになります。
GABANの黒胡椒は本当にうっとりするほどよい香りなので、雑に保存するのは勿体ない!

ゆで卵にして、殻をむかずにタッパーに入れて冷蔵庫に入れておく。すぐ食べれる状態になっていると、サラダやカレー、ラーメンのトッピングなどに何かと便利。ちなみに自分は5,6個を作り置きしてます。試す場合には、ご自分で適度に食べ切れる量を調整するとよいでしょう。
生卵を水1cmをはったフライパンに入れて蓋をし、強めの中火で6分程加熱→火を消して8分程度蒸らす→流水で冷やす これだけで出来上がります。

ファミチキ風フライドチキン

だれウマさんの「極サラダチキン」のレシピアーカイブ)で、ブライン液に漬け込んだ後、低温調理ではなく衣をつけて揚げるとジューシーでファミチキ風に仕上がります。このレシピは衣にパン粉を使わないので、「チキンカツ」というより「フライドチキン」ですね。サイズ感は全く寄せておらず雑に一口サイズにカットしているだけですが、結構美味しいのでぜひお試しあれ。

作り方
  1. 水200ml、味の素 小さじ1/2、塩 小さじ1、砂糖 小さじ2 を混ぜて、一口大にカットした鶏もも肉(1枚分)を30分漬けおく。
  2. 1をざるに空けて水分を切る。
  3. 小麦粉大さじ山盛り2、ケイジャンスパイス小さじ2、ガーリックパウダー小さじ1をポリ袋にいれてよく混ぜ、2を入れてまぶして160度程度で3分程度揚げる。
  4. 一旦油から引き上げて休ませ、その後180度まで高温にした油で二度揚げして仕上げる。


思えば、最近ようやくチキンやレバーの揚げ物が成功するようになってきた気がします。味の決まらなさについては結局しっかりマリネできていなかったというのが一番の理由だろうか。唐揚げを食べたかったら前日から準備しなければならないということなので、ちょっとハードルは上がるかも。「今すぐ食べたい!」という欲求に応えにくいかもしれない(その場合は上のレシピなら時短でいけます)。

自分のやり方
下味:しょうゆ、みりん、酒、にんにくを混ぜて漬け置く
衣:小麦粉だけでも全然OK。カリッとさせたければ片栗粉の割合を増やせばいい。
揚げ方:油を熱して160度程度まで熱してから3分程揚げる。面倒でなければ二度揚げする。逐一揚げ油をキッチンペーパーで濾し取ると失敗が少ない。

唐揚げに悩んでいたのはそれだけではなく、様々なレシピがあり、決定版を見つけられなかったというのもあるかもしれない。下味、衣、揚げ方それぞれにやり方があって定まらない。衣の付け方も難しい。そもそも片栗粉と小麦粉の割合はどうする?粉のまぶし方は?バットに粉を敷いてまぶす?ポリ袋にいれてシャカシャカする?手が汚れないようにするには?トングを使う?菜箸を使う?ポリ手袋を使う?・・・etc. 油を熱してから衣のついたチキンを入れる、というのが普通だろうが、土井先生は冷たい油のまま衣をつけた鶏肉を入れたりする。また油の量は?これが結構悩ましい。唐揚げはこの上なくポピュラーな人気メニューだが、揚げ物である時点でハードルが高く、さらに人それぞれの拘りがあり、作る過程の選択肢がとにかく多いので「自分なりのやり方」を確立するまでに時間がかかった、というのもありそうだ。今はとりあえず、失敗しない一つのやり方をようやく見つけられた、という状態なんだろうと思う。これを足場に、先達の技を学んでいこうと思います。

*1:それでも爆発するけど

塩麹漬けの豚もも肉と鶏むね肉を低温調理

oceans-nadia.comアーカイブ

豚ももブロック肉は塩麹、味噌、おろしにんにく、オリーブオイル、黒胡椒、乾燥パセリ、ローリエに1日漬け込んで、70度で120分

調理後は硬めのハムくらいの硬さになるので、ブロック肉で作ると包丁で削るようにスライスできます。パストラミビーフみたいにサンドイッチの具材にすると美味しいです。
塩麹と味噌を使ってる割には塩味が足りない(内部まではそう簡単に浸透しないか)かもなので、食べる時に塩つけたり野菜と一緒にドレッシングをかけて食べるととても美味しい。

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鶏むね肉は塩麹、オリーブオイルに1日漬け込んで65度で90分。上記の反省を活かして塩を追加して塩味強めにしましたが、何もかけなくても美味しい。
それにしても肉は野菜と食べるほうが美味しく感じるのは、シンプルにイノシン酸(肉)とグルタミン酸(野菜)の相乗効果ということだったんだろうな(と以前もどっかに書いたかもしれないことをしつこく書いておきます)。

ただ鶏むね肉はどうしても内部の血管が赤いまま残ってしまったりする。65度で90分でもまだダメか。気持ち悪いので取り除いて食べているけど、事前に血管だけを上手く取り除く方法ってあるのかな。

レバーの唐揚げ

注意!!揚げ物初心者の方は、このレシピは避けたほうがよいです。爆発してトラウマになる可能性があります。

www.kurashiru.comアーカイブ

レバーは血抜きするときに水に漬け、さらにその後に下味に漬けておくので、マリネ液から取り出した直後はかなり水分を含んでいる。
そのまま衣をつけて揚げると、揚げている途中に衣が剥げやすくなり、出来上がりの見かけが非常に悪くなってしまう。
また、レバーの薄皮が揚げている途中の爆発の原因になるらしい。

これを防ぐ方法としては、下味をつけた後に水気を拭きとる、薄くスライスする、リュウジによると包丁で数カ所刺しておくのがよいらしい。

ひとつ案としては、マリネのあとにザルに上げて冷蔵庫に入れて30分程度放置して軽く乾燥させるのはどうか。その後に粉をつけて揚げるとだいぶ跳ねにくくなるんじゃないかと思う。

揚げるという調理法に慣れていなと、「熱い油」を必要以上に怖く感じられてしまう。慣れてくると、揚げている間に油が散っても別に少しくらいは大丈夫と思えてくる。達人の域になると、油の温度を素手で触って確かめられる(決して真似しないでください)ようになるらしい。ただ、このレシピは本当にボンッ!という音がしてレバーが爆発し、周りの油を飛び散らせるのでしょうじき危険ですしコンロ周りが汚れます。揚げ物に慣れ、コンロ周りの清掃が苦でなくなってから挑戦してください。

レバーは安いし栄養もあるし美味しいので、もも肉がどんどん値上がりしている現状ではレバーを積極的に活用していくのがよいと思う。
また作ってみよう。

豚もも肉の角煮で失敗したと思ったけどゆで汁を使ったら美味しくなった話。

豚もも肉を圧力鍋で柔らかくして食べたい!とティファールのレシピで試してみた*1*2
www.t-fal.co.jpアーカイブ

2回加圧調理したにもかかわらず全然柔らかくならず、固い角煮ができあがってしまった。レシピをもう一度確認してみたら、加圧調理の時間が自分が設定したものより長かった。もう一度試してみるしかないな・・・。せっかくの豚ももで大失敗してしまった・・・。
ただ、豚もも肉のゆで汁ができたので、下のレシピを試してみたところこれがなかなか美味しい。

www.kyounoryouri.jp
アーカイブ

素材は花椒とネギ油と紹興酒とシンプル。唐辛子やニンニクを使わず、スパイスとして花椒だけ使うというのも珍しい気がするが、がっつり中華フレーバーになる。ネギ油はたっぷり使うのがポイント。そして面白かったのが、上のレシピで作ってできた固い角煮を放り込んで温めていたら、角煮にホロっと感が出てきて、しかも(スープに入れてるから)ジューシーになって美味しかったというところ。豚のゆで汁との相性の良さは間違いないはずだが、固くなった角煮をさらにスープで茹でたら柔らかくなったというのは*3個人的には思わぬ発見だった。そして「加圧調理の時間がもう少し長ければ十分に柔らかくなった説」の信憑性も高まった。

ネギ油のレシピ。
www.kurashiru.comアーカイブ

*1:そういえば以前、もも肉を柔らかく調理する方法をいろいろウェブで調べて列挙したことがあったが、当時所有していなかったからか、「圧力鍋」の選択肢がなかった

*2:ちなみにどうでもいいけど家の圧力鍋は国内メーカーの電気圧力鍋ティファールではない

*3:もしかしたらごく当たり前なのかもしれないが

久々のもんじゃ

唐突にもんじゃを食べたいリクエストがあった。どうも切り餅と明太子がたまたま家にあったのが理由らしい。
キャベツはないので千切りキャベツを買ってきて作って食べたのだが、正直言って相変わらずめちゃくちゃ美味い。
結局3回焼いて全部食べてしまった。さすがに食い過ぎな気がする。
もんじゃのエントリはもう3つくらいあるのだが追加しておきます。

明太もちもんじゃのレシピ

材料
  • 明太子 5cmくらい
  • 切り餅 2つくらい(1cm角くらいに刻んでおく)
  • 千切りキャベツ 120gくらい
  • 干しエビ 大さじ2
  • 万能ねぎ小口切り 大さじ2
  • ピザ用ミックスチーズ 適量(ひとつかみ程度でいい)
  • ベビースター小袋 適量
  • 揚げ玉 適量(これもひとつかみ程度)
  • 小麦粉 15g
  • 水 150g
  • ソース 30g (今回は佐野のマドロス中濃ソースを使用)
  • サラダ油 大さじ1
作り方
  1. 千切りキャベツはさらに細かく刻んでボウルに入れる
  2. ボウルに干しエビ、万能ネギ、刻んだ切り餅を入れる
  3. 別のボウルに、小麦粉、水、ソース、皮を除いてほぐした明太子を入れてよく混ぜる
  4. フライパンに油を引いて中火で温め、2を入れてシリコンべらや木べらで軽く炒める
  5. 油が回ってしんなりしてきたら、小さくまとめて中央に穴を開けて小さめの土手を作る
  6. タネをもう一度混ぜてから1/3量を注ぎ、加熱する。
  7. タネの部分をよく混ぜて火を通し、土手を少し広げてもう1/3量を注ぎ、同様に加熱する
  8. 最後に土手を大きく広げて残りのタネを注ぎ、加熱する
  9. 土手を崩してタネとよく混ぜ合わせ、揚げ玉、ベビースターミックスチーズをトッピングしてチーズが溶けてきたら出来上がり
  10. コンロで弱火で加熱しつつ、おこげを作りながら木製のスプーンか樹脂のヘラでいただく。

ポイント

何度も以前にも書いてるけど、改めて。

  • お店では、タネと炒め具材を一緒に同じボウルに入れて提供されることがほとんどだと思うが、鉄板ならともかくフライパンだと面積が小さいので水分が多くなり過ぎ、炒めるのではなくタネで煮るような具合になってしまう。これではキャベツの水分も飛ばず、香ばしさもなく美味しくなくなるので、キャベツや万能ネギはタネをくわえずにそのままサラダ油で炒めます。
  • テフロン加工のフライパンは表面が傷つきやすく、金属のヘラを使って具材を細かく刻むことができないので、大きめの炒め具材は予め細かく刻んでおくのがよい。千切りキャベツも、そのまま使うのではなく、必ず細かく刻むこと。その方が圧倒的に美味しいので。キムチなどを使う場合も、包丁で予め細かく刻んでおくことを推奨します*1
  • ヘラはフライパンを痛めないように、調理時も食べる際にも木製、樹脂製、シリコン製のいずれかを使うのがよい。
  • もんじゃには1. 炒め具材2. タネ3. トッピング具材の3種類がある。素材を加える際にどれにするかは検討しておくのがよい。全てを最初からまぜて炒め具材にしても食べれない程ではないと思うが、やはりベビースターの食感は失われるだろうし、長く火を通すのが適切でない具材を炒めるのも面白くない。上のレシピで言うと、炒め具材はキャベツ、干しエビ、万能ネギ、切り餅。しっかり火を通したいものを炒め具材として最初から炒めて火を通す。タネは、小麦粉、ソース、水と明太子。細かく刻んだキムチや納豆も、明太子同様にタネと混ぜて調理するのがよいかもしれない*2。トッピング具材は、最後にトッピングする具材で、火を通さずにそのまま食べられる具材を載せる。ベビースター、チーズ、青のり、マヨネーズ、卵、揚げ玉など。
  • お焦げを作り続けるために、卓上のカセットコンロで弱火で加熱しながら頂くのがよいです。
  • 自宅もんじゃで明太子を入れたのは今回初めてだったが、定番メニューになるだけあってめちゃくちゃ美味しい。餅との相性も抜群。こんなに味が変わるものなのか、と眼から鱗だった。もっぱらキムチ納豆餅もんじゃばかり食べてきたが、シーフードや肉など、これまで試してない具材もいろいろ試してみたくなった。

もんじゃは結構ソースをたくさん使うのでソース大量消費のレシピという見方もあるかも。当然ながらソースの味が出来上がりの味に影響するはずだけど、今のところ大外れみたいなソースには当たってない。普通はウスターソースやお好みソースを使う?でも中濃ソース、ウスターソース、とんかつソース、何でもいいんじゃないかなという気分になってます。どう違うのかもよくわかっていない。

*1:以前粗みじんが食感が残ってよいと書いたけど、こともんじゃに関してはキャベツの食感はあまり重要ではないと思うようになりました

*2:キムチは炒める方が好み、という場合もあるだろうし、お好みでよいと思う

家庭料理と外食/今年やっていきたいこと

なぜか3ヶ月以上間が空いてしまった。仕事の環境の変化等で料理にリソースを割けていなかったところはあるかもしれない。

家庭料理と外食の違い

今日は美容室に予約を入れていたのだが、帰りに美容師さんが勧めてくれた話題のパスタのお店に寄った。非常に美味しかったのだが、ニンニクを大量に使っており食べた後はしばらくお腹の中がニンニクになっていた。外食の料理はやはりバチバチに味が決まっている。水っぽさ、安っぽさ、物足りなさが1ミリもない。見た目の特別感も含め、その見事な味の構成には感嘆せざるを得ない。
しかしこれはサステナブルな(=毎日食べ続けられる)料理ではない。毎日食べ続けたら塩分脂分過多は言うにあらず、栄養のバランスが崩れて体も壊してしまうだろう。外食は毎日食べ続けることを意図しているわけではない。タニタ食堂のように健康を意識した店もあるが、そういう店であってもメニューを選ぶのは自分で、結局サステナブルかどうかは利用する側次第である。一方家庭料理は、何よりも用意する側がサステナビリティを考慮しなければならない。改めて考えてみると、外食の料理と家庭料理は方向性が余りにも違い過ぎる。外食は「美味しさ」や「特別感」を演出し、サステナブルを意識しない(する必要がない)が、家庭料理はサステナブルであることが大前提であり、美味しさよりも「栄養バランスが取れている」ことが優先だ。当然「特別感」などは二の次である。

昨年の夏の記事を思い出した。
www.daily.co.jpアーカイブ

「何か、世の中、ふわとろ、半熟って。卵に頼りすぎ」と断じ「行列できる店、卵何個使うの?」「卵が人の優しい気持ちを奪う。卵、黙れ!お前の出番じゃない!」とまで言い切った。

最近はYouTubeやXなどで多数の料理動画が出回るようになった。その結果、家庭料理にまで「美味しさ」や「特別感」の演出が求められるようになっている。家庭内でレストランで出てくるようなふわふわのオムライスを作ることが要求され、必要もない「ふわとろ」に振り回されてしまっている。土井先生が「卵、黙れ!」という独特な言い回しで伝えたかったのは、そういうことだったのではないだろうか。

家庭料理と外食は同じ料理でありながら方向性は全く異なる。そして、迂闊に両者を混同することは危険である。そんなことを改めて考えさせられた外食であった。

土井先生は料理研究家でありながら、常に視座は家庭料理を日々支える主婦/主夫にあると思う。だから先生のレシピは素朴で気取らず、調味料も控えめ。そしてそれでいて絶品。素材のポテンシャルを完全に引き出す魔法を使える人なのだ。調味料を追加して味を加えるのではなく、素材の組み合わせで互いの素材の良さを引き出す。いい素材が手に入ったら、こねくりまわしたレシピではなく、先生の「素材のレシピ」を使って料理するとよいと思います。

今年やっていきたいこと

韓国料理、トルコ料理四川料理台湾料理ベトナム料理、タイ料理、フランス料理、イタリア料理、和食・・・
これまでいろいろ作ってきて、それぞれの料理の特色を知るとともにそれぞれの魅力を感じることができたと思う。やはり日本人的にはご飯と味噌汁が一番だと思うけど、時に各国料理を作ってみるのは、何より楽しいし、様々なレシピを知っていると、それぞれの欠点を補うことができて非常によいと思う。しかし、久々に作ってみようかと思った時に新たなレシピの開拓はできていない。そして、まだまだ自分が作れる料理は少ない。
今年はもう少し各料理のバラエティを増やしていきたい。あくまで広く浅く触れてきたものを、今年以降はもう少し深堀りして、もう少し幅を広げていきたい。そして日常のレパートリーに自然に組み入れられるようにしたい。そうすることで、特にどこの国の料理を作ろうと意識することもなく、ごく自然に素材を適切に調理して提供できるようになるのではないか。

ちなみに

上で触れた家庭料理と外食の違いに関する記述と、今年のやっていきたいことの間に齟齬を感じる人がいてもおかしくないので、一応言及しておきますと、前者は一般論、後者は僕個人の話、という違いです。そして料理が趣味なら、料理に振り回されても自己責任かなと。ただ、いずれにしてもサステナビリティは考慮せざるを得ない。あくまでその上で。

🇹🇭 トム・ヤム・クン

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唐辛子の量は半分に減らして作ってみた。レモン汁は食べる直前にポッカレモンをひと押しする感じ。うん、結構辛いけどめちゃくちゃ美味い。いくらでも食べれる。油は少なくヘルシーで程よい旨味。エビ自体の鮮度がやや微妙だったことを除くと、エビの香り、鶏ガラスープの旨味、辛さと酸味とハーブ・スパイスの香りの絶妙なハーモニー、きのこ類の食感、それらが完璧にバランスしていて、世界三大スープとして名を連ねているのも納得の美味しさだった。
昔、評判のタイ料理の店でトムヤムクンを頼んでみたら辛過ぎて酸っぱすぎて(恐らく上級者向けだった)味がわからなかったというとても残念な経験があるが、それなりに材料を揃えたら自作でも美味しいスープはできるようだ。

ポイントは(シーフードなら何でもそうだろうけど)鮮度のよいエビを使うこと。少しでも悪くなっているとその生臭みがダイレクトにスープに反映されてしまう。しっかり焼く料理だったりソースでごまかせる料理はあるだろうけど、このスープはこれだけ沢山強力なハーブを使っているのに全くごまかしが効かない。よくも悪くもエビが前面に出る感じ。

タイ料理は現地の味に慣れるまでは自分で辛さ控えめのものを作る方がずっとよいと思う。これ実はひと月ほど前に作ったのだけど、忘れられずまた材料を揃えてきた。もう一度作るのが楽しみ。

(追記)材料(3人前)レシピには10人前で作っていたので、1/3にしてみました。

  • 車エビ 大6尾
  • ふくろ茸(水煮) 60 g
  • しめじ 60 g
  • こぶみかんの葉 2枚
  • レモングラス 1本
  • 生唐辛子 3本
  • パクチーの根 1本分
  • カー 6 g
  • 鶏がらスープ 800ml
  • ナム・プラー 大さじ1.5
  • チリ・イン・オイル 大さじ1
  • パームシュガー ひとつまみ
  • パクチーの葉 適量
  • レモン汁 適量(盛り付けた後適量かける)

イエローカレーペーストの自作とレモングラスの罠

グリーンカレーレッドカレーは辛いしついこないだも作ったので、イエローカレーに挑戦。
辛さを抑えるためにペーストを自作しようとレシピを調べたら、みじん切りにしておいたエシャロットが冷凍庫にあったのでカー(=南姜、ガランガル、タイ生姜)以外は材料的にはほぼ揃っていた。生姜はあったけど、南姜とは全く別物なので使うのは避けた。ちなみにタイ語では普通の生姜のことは「キン」というらしい*1
現地のペーストは非常に辛いので、タイの唐辛子ではなく以前このブログでも紹介した甘口の韓国唐辛子を使えば、辛味ほぼゼロで唐辛子の風味と旨味だけを追加することができる。激辛マニアには存在価値はないが、辛さが苦手な人には唐辛子のいいとこどりだし、自作する際には他の粉末唐辛子と混ぜて使うことで辛さを自由に調整できる。

イエローカレーペースト(ペーストの作り方とレシピ) | スパイス&ハーブマニアアーカイブ

粉末は潰す必要がないから、最初は1cmくらいに刻んだレモングラス2本分、細かくしたこぶみかんの葉、にんにく大きめのみじん切り、ホムデン(エシャロット)のみじん切りだけを石臼でゴリゴリしていたのだが、どうも上手いこと潰れてくれないので粉末唐辛子やコリアンダーパウダー、クミンパウダーも加えてみたところ、その方がうまいことまとまって潰しやすそうだった。これは個人的には大発見だった。ただそれでも、レモングラスの硬い繊維は石臼で断ち切るのはかなり難しい。多分タイの料理人はレモングラスを潰せる技術やノウハウを持っているんだろうと思うが、石臼を使い慣れていないと無理がある。普通の人はミキサーが必須だということを後から実感することになる。なんとかペースト状に仕上げた(下の画像)。

試作版?イエローカレーペースト

粉末唐辛子の色がベースの色になっていて、イエローカレーのペーストには全く見えない。大量に入っている細くて短い針のようなものがこれがレモングラスの繊維。そんなもんかな、と思ってそのままカレーに使ってしまったがこれが案外致命的だった。
レシピはこちらを参照しました。
cookpad.comアーカイブ

自作ペーストで作ったイエローカレー。具材はテキトーに入れて蓮根とか入っている

見かけはペーストの色と違って鮮やかな黄色に仕上がって、スープの味も絶品でイメージするタイ料理そのもののイエローカレー、しかも辛さが殆どなく誰でも食べられるマイルドさ、と素晴らしい出来、のはずだったが、致命的なのがレモングラスの繊維の違和感が大きすぎること。例えるならカレーに大量の小骨が入っている感じで、普通に吐き出したくなる。味はバッチリなのに食感が酷過ぎる、という不思議な料理ができあがってしまった。

とりあえずペーストについては、まだあと2, 3回分(=20〜30食分くらい・・?w)はあるので一度ミキサーに入れて繊維を断ち切る必要がありそうで、それでなんとかなることを祈るしかない。
作ってしまったカレーについては、恐らく一度ザルで漉して、具材に付着している大量の繊維を目視でピンセットで除き、ザルで濾したスープで洗ってまた濾して・・・というのを繰り返すしかない。がんばってサルベージしました*2

これを読まれている方も、レモングラスを使ってペーストを作る機会があれば、石臼だけで頑張るのは少なくとも初心者のうちは避けたほうがよさそうですので、くれぐれもお気をつけください。

(追記)先ほど、ペーストにココナッツミルクを追加してミキサーにかけてみた。だいぶレモングラスの繊維は断ち切れているように見える。これなら、そのまま使っても大丈夫かも?ココナッツミルクを追加したからか、赤みが強かった以前のペーストと比較して黄色みが増しているようにも感じる。

ココナッツミルクを追加してミキサーにかけたペースト

また、石臼ですり潰す前にレモングラスを1cm幅くらいに輪切りにして使ったが、そもそもこの切り方が悪かった可能性を考えていなかった。レモングラスの外側の皮をむいて、内側の柔らかめの部分だけを細かくスライス、可能であればみじん切りしていれば結果はだいぶ違っていたと思う。次回ペーストを作る時にはそのやり方で試してみます。

下ごしらえのレシピ

  1. レモングラス2本の外側の皮を剥き、細かくみじん切りする
  2. にんにくをみじん切りする
  3. エシャロットをみじん切りする
  4. こぶみかんの葉の葉脈を除いてみじん切りする
  5. ガランガルを分量分すりおろしておく
  6. これらとスパイスパウダー類を石臼もしくはフードプロセッサーに入れてペースト状になるまですり潰す

*1:どうでもいいけど昔エシャレットをエシャロットと勘違いして、魯肉飯の自作時に代わりに使ったことがあった。そんなに違和感はなかったのだが、今思うと全然違う。ちなみに魯肉飯にエシャロットは必須の素材なので、台湾の人が食べたら一瞬で気づいたと思われます。「エシャレット」なんていう一字違いの紛らわしい名前をつけないでほしい😂

*2:そんなん無理じゃ・・・?と心が折れそうになると思われそうですが、実際30分程でできるし配偶者には好評になるくらいのものにはリメイクできました

冷製パスタ

最近はもっぱらタイ料理の旨さを再認識して虜になっており、パスタ?何それ?美味しいの?という状態になってましたが、新鮮なバジルと甘いミニトマトが手に入ったので久々に冷製パスタを作ってみました。オリーブオイルも最近は高いやつを買って、キャノーラ油との混合オイルと並行して使っております。
www.nisshin-seifun-welna.com
アーカイブ

やっぱり冷製パスタは美味しいですね。素材が新鮮で美味しいと本当に最高の味わい。
上記レシピにも書いていますが、冷製パスタは流水にさらしてから氷水で冷やすので、塩分が流れてしまう。茹でる時の塩は少し強めに効かせるのがよさそう。1リットル=10g でしたが、1リットル=15gくらいがいいかも?氷水にさらした後に味見して、足りなければパスタに直接塩を振ってもよさそう。
また、にんにくは上記レシピではスライスとなっているがやはり食べてしまうと食感が悪いので、すりおろすくらいがよいかも。そこはお好み。
トマトに塩を振ることで水分が出てきて、オリーブオイルと合わせてちょうどうまい具合に乳化する感じになっている。

牛肉のチリインオイル炒めについて

牛肉のチリーインオイル炒め というレシピがある。このブログを始めるかなり前に一度このレシピを参照して作ったことがあった。タイ料理屋で食べたことがあったソフトシェルクラブのプーパッポンカリーに似ていてとっても美味しかったと記憶している。チリインオイルが再び入手できたので、また作ってみることにした。

ちなみに、チリインオイルというのはタイの合わせ調味料(タイ語では น้ำพริกเผา ナムプリックパオ)で、中華料理における麻辣醤みたいなもの*1。タイ料理のレシピに「チリペースト」とあれば多分ナムプリックパオのこと。日本のタイ食材店でも安価で入手できる。ココナッツミルクとチリインオイルを使った「チリインオイル鍋」などもとても美味しいのでぜひお試しあれ。

レシピ

このレシピ、作り方自体にも少々分かりづらいところがある。「1. Aの材料をすべて混ぜておく。」とあるが、いや…どこまでがA?右列は3行目まで(カレー粉、針生姜、にんにく)がインデントされてるからこの3種類がAと捉えるのが一番普通だと思うが、それだとシーズニングソース、片栗粉、牛乳または水、卵、シーズニングオイルの各材料がレシピに登場しないことになってしまう。アオリの「ふわっとした卵」という文言や、手順3の「一気にAを入れて優しく大きくかき回し」というあたりから、Aが卵液であることが伺えるので、右列全体がAであると理解するのが妥当らしい。

また、肝心のチリインオイルがレシピに登場しない。どこで使うの?よくわからないので、卵液に一緒に入れてしまった。基本的には炒めた牛肉・玉ねぎ・赤ピーマンの上に卵液を注いでふわっと仕上げるという意外とシンプルな料理なのだと思われる。肉と野菜の火の入れ方さえ注意すれば、あとは混ぜるだけ、という感じなので失敗することも少なそうだが、いろいろ謎が多いのでもう少し調べてみる。

レシピ名の謎

また、今ひとつ腑に落ちないのがこの料理に対する「チリインオイル炒め」というレシピ名だ。チリインオイルが誤植なのか何なのかレシピに登場しないので判断しようがないが、量的にも小さじ1/2と僅かな量で、レシピ名にその名を冠するほどの存在感ではないような気がする。レシピに誤りがあるのか、それともレシピ名に誤りがあるのか。

そこで、プーパッポンカリーのレシピを参照してみた。ちなみに「プーパッポンカリー」は、プー(ปู; 蟹)+パッ(ผัด; 炒め)+ポンカリー(ผงกะหรี่; カレー粉)=「蟹のカレー粉炒め」という意味らしい。(cf. 

タイ料理名(メニュー)のタイ語(文字)表記:タイ語解析 วิเคราะห์ภาษาไทย  )

delishkitchen.tv

具材を炒めてからココナッツミルクと調味料で煮て、最後に溶き卵を回しかけて仕上げる。溶き卵であって調味料を混ぜた卵液ではない点が異なるが、ほぼほぼ上記レシピと同様だ。さらにタイ語で検索してみた(เนื้อผัดผงกะหรี่ (ヌア+パッポンカリー))ところ、タイのクックパッドのレシピが出てきた(สูตร เนื้อผัดผงกะหรี่ โดย สุประวีณ์ รัตนะ - Cookpad )これは卵もチリインオイルも使っており、レシピも非常によく似ている。

ヌアパッナムプリックパオ(เนื้อผัดน้ำพริกเผา)で検索してみた(ヌアパッポンカリーのポンカリーをナムプリックパオ(チリインオイル)で置き換えただけ)が、やはり卵を使わずにチリインオイルを使った炒め料理ばかりが出てくる。

どうやら上記の「牛肉のチリインオイル炒め」は、「牛肉を使ったパッポンカリー」であると考える方が理解しやすそうだ。

ただ、調味した卵液で仕上げるというアイデンティティについては「牛肉のカレー粉炒め」というレシピ名には反映されていないし、チリインオイルがカレー粉に置き換えられただけなのであれば、レシピ名についての違和感的にはどちらであっても変わらず、どっちでもいいんじゃないかという気もしてくる。

もう一点。「シーズニングオイル」というのは何なのか。「タイ料理 シーズニングオイル」で検索すると、鮮やかな唐辛子の赤に染まった澄んだオイルの画像と、「タイ料理におけるラー油」のような説明が出てくる。とすると、唐辛子・にんにく・香辛料などの色・香り・味を油に抽出したものなのだろうと思われる。だとするともしかして、その際にできるペーストがチリペーストで、油部分がシーズニングオイルなのではないか。つまりチリインオイルのオイルはシーズニングオイルであると。

とすると、レシピには「シーズニングオイルで牛肉を炒める」とあるが、もしかするとこの際にチリインオイルのペースト部分も一緒に炒めるのではないか。それなら、シーズニングオイル+チリペーストで牛肉を炒めるわけだから、まさに「牛肉のチリインオイル炒め」という名称がぴったりハマる。

改めて、アライドコーポレーションのレシピを見返すと、タイ語の名称が載っている。ヌア・パット・ナムマン・ナムプリックパオとある。この「ナムマン」は「油」つまりシーズニングオイルを意味する。

レシピ改

上記考察(?)を元に上記レシピの不足を自分なりに補ってみる。

  1. 牛肉は一口大に切り、塩、胡椒、片栗粉で下味をつけておく。
  2. 卵2個、牛乳100ml、シーズニングソース大さじ1、シーズニングオイル大さじ2、片栗粉小さじ1を合わせて泡だて器でよく混ぜておく。
  3. フライパンにシーズニングオイル大さじ2とチリペースト小さじ1/2を入れて中火で熱し、針生姜大さじ1/2、にんにくのみじん切り大さじ1/2、カレー粉小さじ1/4を入れ、香りが立つまで炒める。
  4. 牛肉200gを加えて炒め、8割方火が通ったら野菜(くし形切りの玉ねぎ1/4個、赤ピーマン1/2個)を加え、強火で炒める。
  5. 1を一気に入れて優しく大きくかき回し、火を止める。仕上げに万能ねぎを加えて出来上がり。

この作り方だと卵液が濁らず、メリハリのついた見かけになる。塩味はシーズニングソースでつけることになるので、シーズニングソースは重要。牛肉の下味も忘れずに。プーパッポンカリーとは違って煮込むプロセスがないので、カレー粉をいついれるかは悩ましいところ?一緒に焦がさないように炒める方が香りが立っていいかな、と思います。

プーパッポンカリー=親子丼?

それにしても卵液で仕上げる料理は珍しいと思ったが、改めて考えると、日本の親子丼もそうだった。例えば「お好み焼き」は台湾料理のオアジェンやベトナムのバインセオなど各国に似た料理が存在しており、ルーツを共有している可能性もある。同様に、親子丼とプーパッポンカリーもその可能性があるかもしれない。タイ料理はアジアの中でもかなり独特な文化(漢字文化圏でもないし、スパイスやハーブもかなり独自のものを使っているし…)を持っているので、あまり共通点はないと思っていたが、意外な共通点を見出した気分だ。別に客観的な裏付けがあるわけではないのだが

タイ料理にももっと詳しくなればいろいろな発見がありそうだ。

*1:といっていいんじゃないかと思う