青森の海岸には落ちているというなまこ。あまり親しんできた食材ではない、どころか殆ど食べたこともないのだが、リクエストがあったので吉池で「赤なまこ」を買ってみた。
捌き方は
- 腹に切り目を入れてからぬめりを取る方法、
- ぬめりを取ってから腹に切れ目を入れて綺麗にする方法
と2通りあるようだが、この「ぬめりを取る」のが一番面倒というか難しいところかと思う。とにかく、普通に「塩を振ってぬめりを取る」をしていると、何回繰り返してもぬめりが取れない。上記動画は「石を入れて3分間振り続け、さらにたわしで擦る」という独特かつ徹底的なぬめりの取り方を紹介しているが、おそらくこうでもしないとなまこのぬめりはそうそう取れない。そしてこのプロセスこそが、なまこの調理をひときわ面倒なものにしていると思われる。
ぬめりがなかなかとれないので、いつまでぬめりを取り続ければよいのかという疑問が湧いてくる。動画ではぬめり取りの目安をかなり明確に「表面がつるっとして裏側のぶつぶつが取れていればOK」としていてくれて有り難いのだが、単に手で擦るだけだとおそらく相当な時間がかかるものと思われる。動画の言う通りに石を使ってみるとか、なんらか効率的な方法を見つけておく必要がありそう。
ただ、ぬめりのとり方が中途半端でも、スライスしてもみじおろし、万能ねぎの小口切り、大葉と味ぽんで頂くと…しみじみ美味しいです。リクエストされたのも納得。高価だけど、たまには活きの良いのを買ってその日のうちに調理して食べる機会を持つのもいいかも。(酢水につけておくと長持ちはするけど、色も変わるしやはり食感も変わるので、なるべく早めに食べ切るのが良いと思います)