毎日まめご飯。

素人の料理好きによる料理メモ。免責事項:このレシピを参照することでもたらされるいかなる損害にも筆者は責任を負うことはありません。自己責任でご利用ください。

料理で好きなこと

1. 素材を鑑賞すること、素材を並べて楽しむこと

新鮮な素材、見たことのない素材、美味しそうな素材。びっくりするくらいの鮮烈な香りを持つ素材。野菜やお芋、お肉、お魚、異国感が高まるスパイス、調味料。素材ひとつとっても、料理に勝るとも劣らない魅力を持っている。十二分に活用してできた料理はさぞ美味しいんだろう、とワクワクさせられる。

2. 料理途中の香りを楽しむこと

例えば野菜を切った時の匂い。玉ねぎのみじん切りを炒めた時の匂い。複数の素材を合わせた時の匂い。スパイスを投入したときの匂い。僕はそれがとても好きなのだ。

カオマンガイを作ろうとしたときに、生姜、ニンニク、ナンプラー、砂糖、唐辛子…ただそれらの調味料とスパイスが一緒に調理台の上にあるだけで、既にタイ料理のレストランにいるかのような雰囲気が漂ってくる。胡椒、パセリ、ピーマン、にんにく、ヨーグルトならトルコ料理だ。海外の料理を作ってみると、ほんの2,3種類の素材だけでも、明らかにそれっぽい香りが立ってしまうのが面白い。

そしてこの匂いを楽しむことは、料理する人でなければなかなか味わえない。出来合いの料理が提供されるレストランでは出会えない、この密かな楽しみは、間違いなく料理の一つの大きな魅力だ。

3. 複数の料理を効率的に素早く、並行して作ること

要はマルチタスクを効率的にこなすということ。これはそう簡単なことではなく、下手をすると長時間火にかけっぱなしにしてしまったり、下ごしらえを忘れてボトルネックになってしまったり、手戻りが発生したりといろいろトラップが隠れている。もちろん、素材と工程が増えれば増えるほど、この難易度は上がる。しかしこの高い難易度に挑戦する楽しさもまた料理の一つの魅力かもしれない。

4. 新しいレシピに挑戦すること

「新しいレシピへの挑戦」案外、失敗する。初めての料理では丁寧にやるのだけれども、うまくいくいう期待は正直あまりしていない。調味料の量はもとより、切り方や火の入れ方など、工程の一つをとっても、正解を知らないと、自分なりに最適化することができないからだ。失敗を繰り返して、その失敗から得られた反省を忘れないで、挫けずに再挑戦するという気概が必要になる。正直手探りで作る新レシピは、調理の途中ではワクワク感よりも不安が大きいかもしれない。しかしそれでも、「作ってみた」という実績が解除されること。また、次回へのヒントを沢山得て、次はこうすればいいんじゃないかという希望を手にすることができるのは小さくない魅力だ。

5. キッチンを汚さずに作ること

作り終わったときには、キッチンの調理台の上にはほとんどものが載っていない、料理をする前かと見紛うくらいにものが置かれていない状態にすること。これは、調理に必要なスペースを確保する意味でも、食事の後に汚れた食器がどばっと溜まるシンクと調理台を少しでもきれいにしておく意味でも大事。こんなにキレイなのに、いろいろ出来上がっている、というのがまるで魔法のように感じられて(すべて自分が手でやっていることなんだけども)満足できる。

6. レシピの各手順の意味を考えること

切り方。組み合わせ。鍋に入れる順番。火の強さ。調味料を入れる順番。煮る時間。蓋をするかしないか。・・・etc. レシピの背景には確実にその理由が隠れているものだ。それを考えるかどうかで、料理体験の価値は大きく変わってくる。これを考えることの延長線上には「レシピの創作」があるだろう。自分にはまだマイナーアレンジしかできないが、理由を考えて、また味わいにどう反映されているのかを考えることは、一種パズルのようで楽しい。

7. 美味しいものができたら、それをブログに記録すること

人間は社会的な動物であるから、伝えて共有することはそれ自体で一つの楽しみなのかもしれない。もっぱら自分用のメモとしての意味が強いこのブログだが、見てくださる方がいれば役に立てることもあるかもしれない。少なくとも全く役に立たないようなことは、ブログの記事の密度が下がるので書かないようにはしているつもり。

8. 美味しい素材やレシピを知り合いに教えること

これは前の項目と煮ているが、ブログ記事に書くような情報とは違って、もう少しかっちりした情報の共有の意味。「こういうふうに作ると美味しい」はハードルが高いが、「◯◯というメーカーの✕✕がとっても美味しい」であれば、何ならamazonで買えるし、ほぼ確実に近い感動が伝わる。レシピのURLを共有すれば、その日の夜にでも調理に使える。ブレない価値の高い情報を伝えられるとお互い嬉しい。

9. 食事の後に汚れた食器と調理器具が溜まったシンクを、素早くきれいに片付けること

調理途中にどんなにキレイさを維持しても、食べ終わった食器が溜まったシンクはカオスになる。でも調理台とシンクをキレイに保つことは、次に新しいものを作るために必須だ。清潔さの維持は次の美味しさに繋がる。そう考えると、カオス状態になったシンクを片付けるのもまた楽しくなってくるというものだ。なお、片付けにも途中の段階というのがある。例えば箸やお玉やフライ返しや菜箸は、まとめて汚れた方を水に漬けておくと、洗う時の手軽さが全然違う。ついた汚れがそのまま乾いてしまうと、非常に汚れが落としにくくなってしまう。ちょっとした工夫で、逆に時間が経つほどに汚れが落ちやすくなる。シンクに置いておくときにも、それを意識しておくだけで片付けのハードルは段違いなのでお試しあれ。