パクチーはかなり傷みやすい。いつも買ってきては駄目にして廃棄する、という無駄を繰り返していた。
しかし、一度、使いきれなかった刻みパクチーを小さいステンレスのボウルに入れてラップをかけて冷蔵庫で保存したところ、妙に長持ちすることに気づいた。
そこで、買ってきたパクチーを袋から出して、そのまま(根っこがついたまま、洗わずに)少し丸めるような形で大きめの①ステンレスのボウルに入れ、②ラップをして、③冷蔵庫に入れて保存してみたところ、なんと一週間位余裕で保つようになった。もちろん見た目だけではなく、食べてみてもほぼ遜色ない。
今までの保存方法*1は、商品のパッケージに入れたまま野菜室にいれることが多かった。傷むときは、パクチーが袋と密着した状態でそのまま変色するというケースが多いことを思うと、パクチーが柔らかい袋に密着することで、空気と触れる部分が減り、その分劣化を早めているのではないかという仮説が浮かぶ。
もやしの袋は穴をあけて野菜室ではなく冷蔵庫に保存すると劣化を遅らせられる、という話を見たことがあるが、パクチーも同様、ちゃんと葉っぱを空気に触れさせて呼吸できる状態にしておくのが肝要なのかもしれない。
呼吸を妨げる意味では水分も実は天敵かもしれない。なので、下手に洗うのもリスクがありそうだ。洗って水分を落とさずにしまうのも水分が多すぎるし、水分をキレイに落とそうとすると野菜が傷ついてしまいがちだ。洗うのは調理する直前がよい気がしている。
ステンレスのボウルに洗わずにパクチーをいれてラップをすると、野菜そのものの水分でラップの中はやや湿度が高い状態が保たれると予想するが、結露するほどの水分は出てこない。また、ステンレスのボウルは硬く、周囲に置かれたものによって変形することがないため、パクチーの葉に接触する面積は小さくなる。仮に触れたとしても、水分が結合剤としてステンレスの表面とパクチーの葉を密着させる、という事象も比較的起こりにくくなっている。結果として劣化しにくくなる、というのが自分の中での結論。
このやり方を応用して、大葉を長保ちさせる方法に応用させてみたい。
*1:保存方法というほどでもないが